文部科学省は、1月20日、「教育現場での生成AIの活用方法」のイベントを開催。
基調講演として、東武トップツアーズ株式会社CDOで元文部科学大臣政務官の村井宗明氏が登壇し、自ら開発した大学入試学習用の小論文AIを公開。参加者にも、小論文を即座に書く人工知能の実際の体験をしてもらい、「教育×AI」の議論の題材にしました。
また、パネルディスカッションにおいては、教育現場に導入され始めている生成型AI技術について、積極論・慎重論の両方の意見で議論がされました。文部科学省の暫定AIガイドラインの今後についても意見交換がされました。
利用する子どものネットリテラシーに関する慎重な意見なども含めて、その効果的かつ安全な学習環境の創造を目指して、「子ども達へのAIリテラシー教育の強化」と「先進的AI技術の教育への応用」に焦点を当てた活発な話し合いがされました。
以前の大学入試は、英数国理社などの科目試験で入学する方が主流でした。しかし、少子化による各大学の極端な定員割れもあり、今の大学生が入学時に科目の試験で入学したのは4割。
科目試験よりも、小論文と面接で入学した大学生の方が多くなるという極端な「大学入試のパラダイムシフト」が課題となっています。
大学入試を目指す学生のニーズは「小論文」と転換する一方で、授業の多くが以前のまま「科目」であり、小論文にかける授業時間が科目よりも少ない事をどう乗り越えるのか、どう慣れるのかがテーマです。
一方で、大学入試の小論文試験は、特定のテンプレート通りに文字数をきちんと埋める事が中心となっています。
特に、多くの大学が少子化による定員割れを起こしているため、一部の人だけを合格させる試験ではなく、きちんと書ける人を全員合格にする事から、どんなテーマでもきちんと埋められれば合格します。
「4段落で書く」「自身の意見との違う意見も書く」「他の意見への反論も書く」などの多数の要件を満たせれば合格のため、大量のテーマごとにAIが生成した要件を満たす解答を見て慣れることで基本的に合格します。
・2023年AI活用教育賞 受賞論文で優秀賞をとった小論文作成のためのAI訓練を参考にしました。(この論文では、英語で小論文を作るAIの内容になっています。)
・東武トップツアーズ株式会社 Web3.0チームにより、実践開発されて、10月の某大手の塾チェーンの大会で発表され話題になりました。
そして、今回の文部科学省のイベントで全国にむけて、議論と体験のために、全国の教員や教育機関にむけて公開されました。一方で、文科省ガイドラインは暫定的に慎重なAIの取り扱いをすすめているため、それに従い「⽣成AIが⽣成する誤りを含む回答を教材として使⽤し、その性質や限界等を⽣徒に気付かせること」という位置づけでご利用ください。
多くのテーマで、AIが書いた小論文案の文章構成などの良い点・改善点を検討し、自分の頭で考えて推敲する事で利用しながら、AIの性質や限界に気づきながら、AIを体験してください。
入試で小論文を活用する学校が増えている中で、元文部科学大臣政務官でAIエンジニアの村井宗明氏(現東武トップツアーズ株式会社CDO)が開発した「小論文専用AI」で、問題、回答、解説を行います。これで、学習ができます。
下記の生成AIを立ち上げて、小論文のお題を入れてみてください。
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こちらをクリックしてください。
下記のようなお題を出してみてください。
・人類の貧富の格差はなくなるか?
・コロナ後に、日本の観光業界が復活していくのか?
・宗教と政治の関係性はどうあるべきか?
・若い男女で本当に友達関係は成り立つのか?
・高齢化社会において、外国人の移民を受け入れるべきか?
入試合格小論文「世界の貧富の格差を解消するためには」
https://note.com/muramune/n/n05150244be41
入試合格小論文「地球温暖化を防ぐためには」
https://note.com/muramune/n/nf5c3b229fddf
入試合格小論文「女性の社会活躍のために必要なことは何か」
https://note.com/muramune/n/na448d225355f
入試合格小論文「日本でノーベル賞を増やすためには」
https://note.com/muramune/n/nb246cd3ea19e
入試合格小論文「金融緩和は日本にとって正解だったか」
https://note.com/muramune/n/nb71d9823419d
入試合格小論文「 世界の飢えや貧困をなくすためには」
https://note.com/muramune/n/nfc249b291bb0
入試合格小論文「 日本は経済成長するのか、しないのか」
https://note.com/muramune/n/n1bf54c4c76fe
入試合格小論文「子どもを虐待する親をなくすためには?」
https://note.com/muramune/n/n10b9064f3b17
入試合格小論文「努力した人が裕福になるべきか、すべての人が平等になるべきか?」
https://note.com/muramune/n/n17de54bb6cf5
入試合格小論文「地球温暖化を防ぐためには」
https://note.com/muramune/n/n7c3359e7d43f
入試合格小論文「クマと人間の共存は可能か」
https://note.com/muramune/n/nd91d094520e2
入試合格小論文「宗教間の対立や戦争をなくすには」
https://note.com/muramune/n/ne453cabb9e99
入試合格小論文「優秀な大学生を採用するために企業は何をすべきか」
https://note.com/muramune/n/nc11548946ba7
入試合格小論文「人工知能は人間に害を与えるか」
https://note.com/muramune/n/nb4c21e869b5a
入試合格小論文「日本は増税をするべきか?あなたの考えを述べなさい」
https://note.com/muramune/n/nde2c42dbc47f
入試合格小論文「インターネット利用と学習能力の関係」
https://note.com/muramune/n/na5a16ed09196
入試合格小論文「日本人の心の本質とは何か?」
https://note.com/muramune/n/nccae29a8d664
入試合格小論文「人が年を取るのはなぜか?」
下記のガイドラインを参考にしてご利用ください。現時点では、AIの回答をあくまで「たたき台」として推敲する事が活用事例です。そのままの提出は認められていません。
・活用が考えられる例
⽣成AIが⽣成する誤りを含む回答を教材として使⽤し、その性質や限界等を⽣徒に気付かせること。
・長期休業中の課題等について(文章作成に関わるもの)
自らの作った文章を基に生成AIに修正させたものを「たたき台」として、何度も自分で推敲し、より良い自分らしい文章として整えた過程・結果をワープロソフトの校閲機能を使って提出させることも考えられる。
・「約款による外部サービス」に分類される生成AIを利用する場合、教職員が指導者端末や校務用端末で私用アカウントを用いて利用することは禁止
・AIによる生成物を自己の成果物として応募・提出することは不適切又は不正な行為であること、自分のためにならないことなどを十分に指導
現在の文科省の暫定AIガイドラインは暫定版です。
現在、積極論と慎重論との双方で活発な議論がされていて、本格的なAIガイドラインを作るための議論の最中です。このシステムは、あくまで、積極利用側のオピニオンリーダーであるAIエンジニアが、教育業界での議論の土台として公開したシステムで、決して文科省の公式などではありません。
今後、子ども達のAIリテラシー教育の強化も含めて、教育×AIの方向性が協議されていきます。
村井宗明 東武トップツアーズ株式会社CDO
元文部科学大臣政務官、元衆議院議員(3期・富山1区)。
小学校の頃からプログラミングを覚えてゲーム開発。30歳から衆議院議員。文部科学大臣政務官や衆議院災害対策委員長に史上最年少で就任して、日本の教育ICTを牽引した。
政界引退後は、ヤフー、LINEなどで、ITエンジニア。教育分野や行政分野を得意として、文部科学省、経産省、文化庁、岩手県、富山県などの行政システム開発の他、ワクチンLINE予約システムの開発者として知られている。
最近は、全国220自治体が利用する公務員専用AI「マサルくん」を開発し、講演活動などを行っている。
【資格】
情報処理技術者(FE)、人工知能AI(DeepLearnig協会 G検定) 、ITパスポート930点、マイナンバー1級、Yahoo リスティング広告プロフェッショナル試験 912点、SNSエキスパート、TOEIC 835点、WEBアナリスト。
【エンジニアとしての開発作品】
・文科省 子どもの学び応援システム
・文科省 学生支援緊急給付金申請システム
・数学検定協会 LINE学習システム
・神奈川県オンライン学習システム
※ChatGPTは米OpenAI社の登録商標です。